自費整骨院で働く柔道整復師の話

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ロッテ石川投手登録抹消。スポーツ選手の厄介な怪我腰痛について

交流戦も終わり、しばしのお休みとなっているプロ野球ですが、明日からまた再開となります。本来、先発予定だった石川歩投手が腰痛のため1軍登録抹消となりました。

 

今日はスポーツ選手の怪我でも多い腰痛。激痛から軽度の痛みまでどんな痛みの強さであっても厄介な腰痛ですが、なぜ厄介なのか、なぜスポーツ選手も腰を痛めるのかを話していこうと思います。

 

 

腰の筋肉の重要性

腰の筋肉は他の部位と同じように複数ありますが、代表的なものが脊柱起立筋や多裂筋、腹横筋などがあります。ただ、他の体幹部分と違い支える骨が腰の骨(腰椎)しかないため背中・胸や骨盤とは違いとても不安定な部分であるため負担がかかりやすい部位でもあります。

また、「腰」という漢字からも、月へんに要(かなめ)と書くように体全体でも体幹でも動かすことや姿勢維持にも重要な役割をしています。さらに四肢(両手・両足)など一見腰とは関係ない部分でも体幹の筋肉が働かないと正しくかつ効率的に腕や足などを動かすことができないのです。

腕や足は関係ないだろうと思う方もいるかもしれませんが、例えば座って上半身を猫背にした時と姿勢を正した時とで両方の手を上にあげてみてください。

そうすると、猫背にした時の方が完全に手は上がりきらないと思います。

これは肩甲骨の位置の問題や肩関節の可動域の最終部分で背中の筋肉が使われている為、正しい姿勢でないと肩の可動域が制限され適切なパフォーマンスが発揮できないといえます。

 

このように腰を含む体幹は体の姿勢にも動きにも重要な役割をしている部分なのです。

 

なぜ腰痛が起こるのか

先程書いたように腰を含めた体幹は非常に人間の活動に重要な部分となりますが、その中でも腰が特に痛みが起きやすい部分でもあります。なぜ腰痛が起こるのか解説していこうと思います。

 

腰痛と言ってもいくつか原因があるので、ここでは筋肉に注目してお話していこうと思います。先ほども言ったのですが腰の骨(腰椎)は他の体幹部分に比べて非常に不安定な部分です。不安定な為、他の部分股関節や肩甲骨や肩関節など体幹から四肢にかけての部分が動きが悪くなると負担がほとんど腰にかかってきます。

例えば、日常生活で両足をそろえて両方の手で重い物を地面から持ち上げると肩や手、股関節や足などを痛めることは少ないですが、腰を痛めることは多いです。いわゆるぎっくり腰です。

このように肩や股関節などが疲労していたり、筋肉の柔軟性が失われていると腰の筋肉に負担がかかり、痛みを起こしてしまうのです。

 

間違った動かし方

今までの話で腰が重要で痛めやすい部分だということを説明していきましたが、スポーツをしていて間違った動かし方をしても腰を痛めやすくなります。そのことも解説していこうと思います。

野球のスイングやゴルフのスイングを教わる時に「腰を回せ」と言われたことはありませんか?

この「腰を回せ」という言葉を理解しないとスポーツをしていて腰痛になるリスクが増えてしまいます。

そもそも身体を左右に捻る動き(回旋)で腰(腰椎)は左右5°程度しか動かせません。それを無理に動かそうとすると腰を痛める原因になります。「腰を回す」という動きは股関節、胸椎(背中の骨)、肩甲骨などの複数の部分で捻る動作をしていると理解すると腰痛の予防にもなります。

 

柔道整復師が分析する石川投手の投球動作での腰痛の原因

では今回、なぜ石川投手は腰痛になってしまったのか考察していこうと思います(あくまで個人的な意見です)。


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この動画を見るとセットポジションからリリースするところで急激に下に身体を落とす時に急激に体幹がそっているように見えます。もともと腰は生理的に反っているのですがそれ以上に反ったり、急激な反る動きで反る時に収縮する腰の筋肉に負荷がかかり、それが繰り返されて腰痛を引き起こしてしまったのかもしれません。

 

このようにスポーツ選手は急激な体の動きさらに繰り返すことによって筋肉を痛めてしますのです。

 

今回のお話ではスポーツ選手の腰痛について書いていきました。若いころからスポーツをしていたり、間違った使い方をしていたり、急にフォームを変えると怪我の原因となるので、スポーツをする際は気をつけると長く競技を続けられるので体のことを是非研究してみてください。